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“中国船と衝突の巡視船が引き揚げ” フィリピン沿岸警備隊
NHK
| September 15, 2024
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フィリピン沿岸警備隊は15日、南シナ海の南沙諸島、英語名スプラトリー諸島にあるサビナ礁におよそ5か月停泊し、中国船の監視にあたっていた巡視船が、パラワン島の港に引き揚げたと発表しました。
この巡視船は日本が供与したもので、8月に中国海警局の船と衝突して船体に穴が開いたほか、船員への補給活動を中国側にたびたび妨害されていました。
引き揚げの理由について沿岸警備隊は、水や食料が枯渇したほか、治療が必要な乗組員を避難させるためだとしていて、港で4人の乗組員が脱水症状などで搬送された際の写真を公開しました。
巡視船について、フィリピン政府は補修と補給を行ったのち、主権を守る任務に再びつけるとしています。
サビナ礁は、フィリピンの排他的経済水域の内側にあり、フィリピン政府は、中国側による埋め立ての兆候があるとして、ことし4月から巡視船を派遣していましたが、中国は領有権を主張して巡視船の撤収を求めていました。
中国海警局は報道官の談話を発表し、「国家の領土主権と海洋権益を引き続き、断固として守る」と主張しています。
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