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ノーベル文学賞に韓国の作家 ハン・ガン氏 アジア出身女性で初
NHK
| Oktober 10, 2024
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海外の文学に詳しい早稲田大学文学部の都甲幸治教授は、「『菜食主義者』でイギリスで権威ある文学賞の『ブッカー国際賞』を受賞されていて、順当な結果だと思う。韓国の作家としても、アジアの女性作家としてもノーベル文学賞を受賞したのは初めてとなり、画期的だ」と語りました。
その上で、「『菜食主義者』をはじめ、女性として現代社会を生きていくうえでの困難さを扱っていて、感動的な作品も多い。韓国の音楽や映画も親しまれているが、これをきっかけに韓国の文学ももっと読まれるといいと思う」と話していました。
また、韓国の文学に詳しい天理大学国際学部の熊木勉教授は、「韓国文学は近年、日本でも世界的にも大きな注目を集め、翻訳もされてきた。多くの人に楽しんでもらい理解してもらおうと努力してきた方がたくさんいるので、それが1つの実を結び、喜ばしく思う」と話していました。
そのうえで、選考の理由について「まだ若い印象があったので正直、びっくりした。韓国社会の厳しい歴史や事件を取り扱った小説はあるが、政治的なことだけではなく、人間の生き方や傷ついた姿を描きながら、その苦痛を分かち合おうという姿勢が評価されたのではないか」と分析しています。
また、ハン氏の作品の魅力について「彼女の文章は感受性が豊かで繊細で詩人のような要素があり、1つの事象に対してとてもこまやかに表現する。人間に対する共感を訴えかけ人の心の傷を細かく描いている」と評価しています。
そして、韓国人が今回初めてノーベル文学賞に選ばれたことについて、「韓国文学にとって大きな刺激になるし、より多くの人が読んでくれるきっかけになる」と述べ、さらに読者が増えていくことに期待を示しました。
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