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ワールドシリーズ第1戦 ドジャース 延長10回サヨナラ勝ち
NHK
| Oktober 26, 2024
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大リーグをけん引してきた伝統ある球団どうしの43年ぶりの顔合わせとなったワールドシリーズ。
シリーズ全体の行方を左右する第1戦を劇的な形で勝利したドジャースにとっては、まさに最高の形で世界一に向けたスタートを切りました。
ドジャースのロバーツ監督が「チェスのような試合だった」と振り返るように、第1戦はまさに互いに1歩も譲らない一進一退の展開となりました。
ドジャースが1点を先制した直後の6回、ヤンキースはスタントン選手のポストシーズン4試合連続となるツーランホームランで逆転。
対するドジャースも8回に大谷選手がツーベースヒットとエラーで三塁まで進み、ベッツ選手の犠牲フライで同点に追いつくなど、両チームとも主力が力を発揮して勝負は延長に入りました。
10回表、ヤンキースが再び1点を勝ち越した時点で、大リーグ機構が試合中リアルタイムに算出しているヤンキースの「勝利確率」は82.3%に上り、ドジャースはそのウラの攻撃が7番の下位打線から始まることもあって敗色濃厚かと思われました。
それでも、ドジャースは下位打線が粘り強くつないで3番・フリーマン選手がワールドシリーズ史上初のサヨナラ満塁ホームラン。
1番の大谷翔平選手が130打点で打点王に輝く原動力となった「下位打線でランナーをためて上位打線で返す」という攻撃の形が大舞台でも発揮されました。
さらに劇的な1打を打ったのがポストシーズン序盤から足首のけがを押して出場を続けていたフリーマン選手ということもあり、この勝利がチームの士気に与えた影響は計り知れません。
2アウト二塁三塁からベッツ選手を歩かせ、フリーマン選手との勝負を選んだヤンキースのブーン監督は、まだ興奮が冷めやらないグラウンドをベンチからにらみ、唇をかみしめる姿が映し出され、その表情はこの1勝が持つ意味の大きさを物語っていました。
最高の形で世界一への先手をとったドジャース。この勢いのまま本拠地で連勝するのか、ヤンキースが意地を見せてニューヨークに帰るのか、第2戦も目が離せません。
(ロサンゼルス支局記者 本間祥生)
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