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イスラエルがイラン国内を攻撃 今後のイランの出方が焦点に
NHK
| Oktober 26, 2024
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激しく対立するイランとイスラエルは、かつてイランが親米国家だった王政時代には友好的な関係にありました。
しかし1979年のイスラム革命で宗教指導者が統治する今の体制を確立して以来、イランはイスラエルをイスラム教の聖地でもあるエルサレムを奪った敵とみなして国家としても認めていません。
これに対しイスラエルも、イランがパレスチナのイスラム組織ハマスや、レバノンのシーア派組織ヒズボラを支援し、国の安全や存亡を脅かしているとして敵視してきました。
2000年代にイランが核兵器を開発している疑惑が持ち上がると、イスラエルは、イランの核開発を阻止する動きを強め、対立は一層先鋭化しました。
近年は双方によるとみられる暗殺や攻撃が相次ぎ、「シャドー・ウォー=影の戦争」とも呼ばれる状態が続いてきました。
イランでは2020年、核開発を指揮してきた研究者が何者かに殺害されたうえ、核関連施設での火災などがたびたび起き、イラン側はいずれもイスラエルの犯行だと主張しました。
一方、近海のオマーン湾ではイスラエルの企業や経営者が関わる船舶が相次いで攻撃され、イランによる報復と見られています。
去年10月、ガザ地区でイスラエルとハマスの戦闘が始まると、対立はさらに深まり、イスラエルは隣国シリアにあるイランの軍事精鋭部隊・革命防衛隊の拠点などへの攻撃を強めました。
そして、ことし4月には、イスラエルによるとみられる攻撃でシリアにあるイラン大使館が破壊され、革命防衛隊の司令官らが殺害されました。
これに対しイランはおよそ2週間後に報復としてミサイルや無人機を使い、初めてイスラエルへの直接攻撃に踏み切りました。
その6日後にはイラン中部の空軍基地の付近で爆発があり、イスラエルによる対抗措置とみられています。
ただ、双方の被害は限定的だったとされ、それ以上の攻撃の応酬には至らず、互いに大規模な紛争に発展するのは避けたい思惑があるとみられていました。
しかし、ことし7月にハマスのハニーヤ最高幹部が訪問先のイランの首都テヘランで殺害され、イランはイスラエルへの攻撃だとして報復を宣言します。
さらに9月27日にイスラエル軍によるレバノンの首都ベイルート近郊への空爆でヒズボラの最高指導者ナスララ師が殺害されます。
そして10月1日、イランはイスラエルに対し180発を超える弾道ミサイルによる大規模な攻撃を行い、ナスララ師の殺害などへの報復措置だとしています。
これに対し、イスラエルも対抗措置を行うと宣言し、中東の軍事大国の両国のさらなる武力衝突への懸念が高まっていました。
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