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「103万円の壁」見直しへ 自公と国民 経済対策修正案で合意
NHK
| Nopember 20, 2024
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政治部・岩田純知記者が解説します。
-どんな交渉が行われてきた?
国民民主党の主張を与党が丁寧に聴き取る形で行われました。
交渉で国民民主党がこだわったのが、103万円の壁の見直しなど3つの項目を経済対策に明記することです。
ある幹部は「衆議院選挙で訴えた中心的な政策なので、一歩も引くわけにはいかなかった」と話していました。
これには、税収が減る内容も含まれていますから政府・与党内では、断定的な文言にするのは避けたいという考えもあったんです。
ただ、少数与党で今後の国会審議のことも考えると国民民主党の協力はどうしても必要ですから、主張をほぼ受け入れざるを得なかったというのが実情です。
-今後、具体化に向けた議論、焦点は?
103万円の壁をどこまで引き上げるのかという点です。
国民民主党は178万円までの引き上げを求めていますが、政府・与党内では、国と地方あわせて7兆円から8兆円の減収が見込まれるとして慎重な意見が大勢ですし、地方自治体からは強い懸念の声もあがっています。
こうした中、壁の引き上げには税制改正が必要になりますので、今後は3党の税制調査会長が、細部にわたって制度の検討をしていくことになります。
ただ、ある与党幹部は「国民民主党の顔を立てなければならないが、財源に大きな穴もあけられず、制度設計は非常に難しい」と話していました。
3党がそれぞれの思惑もある中で、地方への影響を抑えつつ、どのような合意点を見いだしていくのかが焦点となりそうです。
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