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三島由紀夫「金閣寺」原題は「人間病」 編集者への手紙展示
NHK
| Desember 13, 2024
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この中で三島は新しい小説のテーマについて「題は『人間病』(人間存在といふ病気の治療法について)あるひは『人間病院』といふのです」などと記し、当初「金閣寺」とは異なる原題を考えていたことが分かります。
「金閣寺」は実際に起きた放火事件を題材に、きつ音によるコンプレックスを抱えつつも、金閣寺の美しさにとりつかれた学僧の複雑な心理を描いた作品ですが、手紙ではあらゆるコンプレックスを抱えた芸術家が主人公で、意志や芸術の力で人間であるという病気を治していくといった物語の設定にも触れられています。
「金閣寺」誕生の秘密に迫る発見ということもあり、企画展には多くの三島ファンが訪れていました。
展示を担当した白百合女子大学の井上隆史教授は「人間は病を抱える存在で、芸術が癒やすことができるのではないかという問いや、病を癒やすことが本当に人間にとって幸せかは分からないという深いテーマがもともとあったことがうかがえ、編集者とのやり取りの中で三島が自分の考えを深めていった過程も分かり貴重な発見だ」と話していました。
企画展は来年2月8日まで開かれています。
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