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約30年前のコメ輸入めぐる 日米交渉の内幕 外交文書で明らかに
NHK
| 14 jam yang lalu
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宮沢総理大臣は、この4年前の1989年に参議院で自民党が過半数割れしたことに触れ「受け入れには法改正を要するが参議院で少数与党なので実現できない。牛肉・かんきつの自由化を行い、選挙で大敗したからだ」と、反対姿勢を示しています。
これに対し、アメリカ側は、日本だけを例外扱いできないと、強くコメの市場開放を迫り、交渉終盤にかけて厳しいやりとりが続いていた様子がうかがえます。
交渉が動いたのは、38年続いた自民党政権に代わって発足した非自民8党派による細川政権のもとで、12月、日本のコメについては、ほかの農産物のような全面的な市場開放はしない一方、一定量の輸入を「ミニマムアクセス」として義務づける「調整案」がGATT側から示され、実質的に妥結しました。
この際、ジュネーブで最終交渉にあたっていた羽田外務大臣から細川総理大臣への報告内容も公開され、羽田大臣は「ギリギリまで最大限の努力を行った。ウルグアイラウンドの成功のため日本としても大局的見地から判断を下さなければならない」と伝えています。
各国の貿易自由化の流れを前に、日本が国内の反発はやまない中でも譲歩を迫られた実情が見て取れます。
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