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関税こだわるトランプ大統領とかつての“タリフマン=関税男”
NHK
| Februari 1, 2025
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トランプ大統領は就任した先月20日、アラスカ州にある北アメリカ大陸最高峰の山「デナリ」の名称をかつて呼ばれていた「マッキンリー」に戻す大統領令に署名し、名前のもととなったマッキンリー元大統領について「彼のリーダーシップのもと、アメリカは急速な経済成長と繁栄を享受した」とし「関税によってアメリカの製造業を保護し、国内生産を促進することでアメリカの工業化と世界進出を促した」などとして功績をたたえました。
トランプ大統領が称賛する第25代のアメリカ大統領を務めた共和党のマッキンリー氏は「保護主義のナポレオン」とも呼ばれ、高い関税と領土の拡張政策で知られています。
ウィリアム・マッキンリー氏は、1843年に中西部オハイオ州ナイルズで生まれました。
マッキンリー氏は、1877年からオハイオ州選出の連邦議会の下院議員を務め、マッキンリー氏が議会下院の歳入委員会の委員長を務めていた1890年には「マッキンリー関税法」と呼ばれる法律が制定され、アメリカに入ってくる多くの製品の関税がおよそ50%に引き上げられました。
ホワイトハウスのウェブサイトには「マッキンリー氏は共和党を代表する関税の専門家となった」と紹介されています。
大統領職の研究を行うバージニア大学ミラーセンターによりますと、1896年には、関税がアメリカに1億6000万ドルの収入をもたらし、国の歳入の最大の構成要素となったということです。
マッキンリー氏は、オハイオ州知事を務めたあと、1897年に第25代大統領に就任し、保護貿易主義を重視。
アメリカに入ってくる製品に50%を超える関税を課す法律を成立させ、ホワイトハウスのウェブサイトは当時としては「アメリカ史上最も高い関税だった」としています。
外交面では領土の拡張政策を行い、米西戦争でアメリカが勝利すると、フィリピンやプエルトルコを占領しました。
1900年に行われた大統領選挙で再選しましたが、次の年(1901)に無政府主義者の男に暗殺され、58歳で亡くなりました。
マッキンリー氏は、暗殺された3人目のアメリカの大統領でした。
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