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ミャンマー 特殊詐欺拠点を捜索 “約3000人の外国人を解放”
NHK
| Februari 23, 2025
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タイ当局は、活動を活発化させている犯罪組織の弱体化を図るためとして、今月5日以降、犯罪拠点があると疑われるミャンマー側の5つの地域に対して供給していた電力や燃料、それにインターネット回線をそれぞれ停止しています。
ただ、複数の拠点では別の供給ルートで機能を維持しようという動きも見られます。
このうち、ミャンマーとの国境からおよそ500メートル離れたタイ西部のメーソートのガソリンスタンドでは、2週間ほど前から国境を渡って給油に来る人が急増しているといいます。
NHKの取材班がガソリンスタンドを訪れた22日午前中には、ミャンマーのナンバープレートをつけた車が列を作り、給油の順番を待っていました。
このガソリンスタンドでは、これまで客のほとんどがタイ側の住民でしたが、今では客の9割以上がミャンマー側から国境を越えてくる人たちだということです。
給油に訪れたミャンマー人のドライバーからは「給油のためにミャンマーとタイの間を1日5往復している」などという声が聞かれました。
国境を越えてタイ側で給油する人が増えていることについて、ガソリンスタンドを経営する男性は「電力の供給が停止されたため、燃料を発電にも使っているのではないか」と話していました。
さらに男性は、複数のドライバーから、特殊詐欺グループとつながりがあるとみられる中国人のブローカーから報酬をもらって給油に来ている人がいるという話を聞いたことも明かし、犯罪拠点に燃料が持ち込まれている可能性も示唆しました。
実際、日没後にNHKの取材班がタイ側の国境付近を訪れると、対岸にあるミャンマー側の犯罪拠点の1つとみられる場所では、建物に明かりがついているのが確認できました。
一方で、取材班が撮影した別の犯罪拠点とみられる建物の屋根には、無数の白いパネルが設置されているのが確認できました。
国境周辺をパトロールしているタイ軍の兵士によりますと、形状などから、人工衛星を使った通信機器とみられるということで、タイ当局がインターネット回線の供給を停止しても、依然として拠点では、外部との通信が可能な状況とみられます。
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