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“売れないアメリカ車” その理由は?
NHK
| April 23, 2025
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USTR=アメリカ通商代表部は先月公表した報告書の中で、日本がアメリカの車の安全基準を日本の基準と同等のものとして受け入れていないことなどが「非関税障壁」となり、日本市場へのアクセスを妨げていると主張しています。
車の安全基準では、日本は国連の協定に加入し、国際的な基準を採用しています。この基準はヨーロッパ各国や韓国、タイ、オーストラリアなどあわせて61の国と地域が採用していて、こうした国や地域から日本に輸出して販売する場合は、新たな認証を得る必要はないということです。
一方、アメリカは、「FMVSS」(Federal Motor-Vehicle Safty Standard)というアメリカ独自の安全基準を採用しています。
違いを例として挙げると、日本などが採用する国際的な基準では歩行者の安全性を重視し、人の頭部や足を模したダミーとの衝突試験も行います。
日本では住宅街などで狭い道も多く、車と歩行者が接触するケースが想定されるためですが、アメリカの基準では、こうしたダミーとの衝突試験などは義務づけられていないということです。
こうした基準の違いからアメリカのメーカーが日本に車を輸出して販売する場合には、国際的な基準に適合させる必要があります。
国土交通省によりますと、アメリカの車が基準を満たすには車のボンネットやフロントガラスの部分に歩行者の頭がぶつかった時の衝撃を測る試験や、死角を減らして歩行者を巻き込む事故を防ぐために、補助ミラーやカメラを使って、運転席から車の前方や左側が見えるかどうかを確認する試験などを行う必要があるとしています。
アメリカの自動車メーカーはこうした試験などを行って日本の基準を満たしたうえで、現地生産したモデルを日本に輸出し、正規ディーラーで販売しているということです。
一方で、日本の自動車メーカーもアメリカに輸出する場合には、アメリカの基準に適合させる必要があり、乗員を事故から守るために車体の屋根や側面の強度を高めるなどの対応をしているということです。
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