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“ノーベル賞有力視の研究者22人”英学術情報サービス会社発表
NHK
| September 19, 2024
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堂免特別教授は、太陽の光を当てることで水を水素と酸素に分解する「光触媒」を使った「人工光合成」の研究を1980年ごろから始めました。
当初の光触媒では、水を分解する際に太陽の光のうち、波長の短い紫外光しか利用できませんでしたが、堂免特別教授は、波長の長い可視光も利用できる光触媒を開発し、効率的に水を分解して水素を取り出すことに成功しました。
2021年には、光触媒を付着させたおよそ100平方メートルのパネルを屋外に設けて水を注ぎ、太陽の光を受けて発生した水素と酸素が混ざった気体を穴の空いた膜に通すことで、水素を高い純度で安全に抽出する手法を開発しました。
水素は燃焼しても二酸化炭素が発生しない燃料として活用できるほか、化学産業の現場では原料としても用いられています。
堂免特別教授によりますと、現在、水素は化石資源から取り出す方法が一般的ですが、製造の際に二酸化炭素が発生するため、地球温暖化への影響などが課題となっていて、環境面からも人工光合成への期待が高まっているということです。
堂免特別教授は「社会実装のレベルまでにはあと数年はかかり、光触媒の性能をもう少し上げる必要があるので今年度にこの賞を頂けるとは思っていませんでした。燃やして使っても地球の環境に悪くないような燃料を出来るだけ安く、大量に供給できるようなシステムを作り、エネルギー問題で起きている世界中の紛争が無くなる社会がやってきてほしいです」と話していました。
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