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ガザ地区の戦闘 あすで1年 沈静化に向けた道筋見えず
NHK
| Oktober 6, 2024
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去年10月7日にガザ地区に近いイスラエル南部で開かれた音楽イベントに参加していたエビヤタル・ダビドさんは（23）いまもハマスに人質として捕らえられています。
エビヤタルさんの兄のイライ・ダビドさんはハマスによる襲撃直後から弟のエビヤタルさんと連絡がとれなくなり、その日の午後2時ごろになってハマスが撮影したとみられるSNSで拡散された動画に両手を縛られ、おびえた表情の弟の姿を確認し、人質になった事実を知りました。
この1年間、兄のイライさんは、国内の活動だけでなく外国への訪問も行い、弟の解放を訴え続けてきました。
去年11月、ガザ地区での戦闘が激しくなるなか、イライさんは他の人質の家族や支援者とともにテルアビブからエルサレムまでおよそ60キロの道のりを行進しイスラエル政府に対し人質の解放を優先した対応をするよう訴えました。
当時の取材にイライさんは「人質を救う時間はどんどんなくなっている。軍事作戦は少なくとも一時的に停止されなくてはいけない」と話していました。
11月24日から1週間あまり行われた戦闘休止を通じて人質105人は解放されましたが対象は子どもや女性が中心で弟のエビヤタルさんは解放されませんでした。
その後はハマスとの協議が難航するなか、イスラエル国内の一部の人質の家族からはネタニヤフ首相が人質の解放を後回しにしているとの批判の声が出始めます。
一方、イライさんはそうした批判に同調する気にはなれないが、首相は人質の解放に向けて一定の譲歩をすべきだと考えていました。
ことし1月、イライさんは、集会に参加した際には「首相に何が大切なのかを思い起こさせ正しい行動をとってもらいたい。私たちは人質の命を救いたいだけで誰かを批判したりはしませんが人質解放のため政府に圧力をかけ続ける必要があります」と話していました。
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