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Media Jepang
マイコプラズマ肺炎 4週連続で過去最多を更新【専門家Q&Aも】
NHK   | Oktober 29, 2024
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およそ8年ぶりの大流行となっている理由や必要な対策について、マイコプラズマ肺炎に詳しい川崎医科大学の大石智洋教授に聞きました。
Q. 患者数がこれほど増えているのはなぜか。
A. 
流行している細菌の型が変わったことに加え、大きな流行が2016年以来久しぶりで、免疫のない人が大勢いることも理由の1つになっていると考えています。
マイコプラズマ肺炎は、おおむね4年ごとに流行することから「オリンピック肺炎」とも呼ばれてきました。このため、2016年の4年後の2020年に流行するのではないかと言われていましたが、新型コロナの影響で感染症への対策が取られたこともあり、流行しませんでした。今回はおよそ8年ぶりの流行となり、ピーク時の患者数も多くなると考えられます。
例年、秋から冬の始めごろまで流行するとされてきました。感染してから発症するまでの潜伏期間がおよそ2週間と長く、感染に気がついていない人も一定数いると考えられ、今後もしばらく流行は続くと思います。
Q. 発熱やせきなど、かぜと症状が似ていて見分けるのが難しいと感じる。どんなことに気をつけたらいいか。
A.
子どもを中心に流行していますが、大人も感染する可能性があります。注意するポイントとしては、ふだんかぜをひいたときにはあまり出ない症状、例えば、あまり熱を出さない人が発熱したり、乾いたせきを繰り返したりするといった症状に気をつけてほしいと思います。特に、周囲でマイコプラズマ肺炎と診断された人がいる場合は症状があれば早めに医療機関を受診するようにしてください。潜伏期間が長いため、感染した人と接触した場合は症状が出ないか気をつけてほしいと思います。
Q. 感染しないためにはどんな対策が有効か。
A.
病気の原因は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌です。飛まつが主な感染経路となるので、マスクの着用は基本的な対策の1つです。症状のある人がマスクをするのが一番効果がありますが、現在のように流行している状況であれば、周りの人がマスクを着用することも予防につながります。もちろん、手洗いなどそのほかの基本的な感染対策も大切です。
Q. もし感染した場合、どんな治療が受けられるか。
A.
治療は、この細菌に効果のある抗菌薬を投与します個人差はありますが、薬を飲めば通常は数日で熱が下がります。早めに治療できれば早く治りますし、人に感染させるリスクも減らすことができます。
ただ、これまでの薬が効きにくい耐性菌に感染しているケースも確認されています。私たちの研究室が全国調査したところ、第1選択として広く使われている薬に耐性がある菌が全体の55%あまりを占めていたという結果でした。耐性菌に感染すると、医療機関ではじめに処方された薬ではなかなか治らないこともあるので、もし2、3日飲み続けても熱が下がらないようなら、再度受診して別の薬を使うべきか医師に相談してください。
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