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食費をどうする 物価上昇の中で エンゲル係数30%超の月も
NHK
| Kemarin, 20:57
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都内の大学では、食材価格の高騰を受ける1人暮らしの学生を支える取り組みが行われています。
埼玉県や都内を中心に5つのキャンパスがある文教大学では、このうち3つのキャンパスにある食堂で平日の毎日、学生たちに朝食を提供しています。
足立区にあるキャンパスでは、およそ20人の学生が利用していて、午前8時に食堂が開くと学生が次々に訪れていました。
この日の朝食のメニューは、デミグラスソースがかかったハンバーグやチキンに、ひじきの煮物がついたボリュームたっぷりの定食で、学生の栄養面もしっかり考えられています。
朝食は1食わずか100円と破格の値段で、学生たちが飽きないよう、和食と洋食を日替わりで提供していて、授業がない日でも1人暮らしの学生を中心に、朝食を食べに来る学生も多くいるといいます。
この取り組みは2009年から始まり当初は、朝食を抜く学生の健康維持が目的でしたが、食材価格が高騰する中、最近は節約のために利用する学生が増えていて、経済的な支援の意味合いも強くなっているということです。毎月の食費を1万円以内に抑えているという2年生の女子学生は「1人暮らしで生活が厳しいです。
この100円の朝食でいっぱい食べて、昼食は抜く生活をしています。
毎日利用していますが、いろいろなメニューがあっておいしいです」と話していました授業がある日は必ず利用しているという1年生の男子学生は「コンビニのおにぎりでも1個100円以上するなか、この値段でボリュームのある栄養バランスが整った朝食が食べられるのはとてもありがたいです」と話していました。
食堂で昼食のために大量に仕入れている食材をうまく活用することで費用を抑えているほか、大学からの補助や保護者会からの寄付でなんとかやりくりして、1食100円の朝食の提供を実現しているということです。文教大学経営企画室の宮下光太郎課長は「多くの食材が高騰する中で、身を削りながらやっている現状はありますが、学生の健康な体作りには朝食は欠かせないので、できるかぎり続けていきたい」と話していました。
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