岩手県大船渡市でガソリンスタンドを経営する新沼丞さんは、ドジャースの佐々木朗希投手と同じ大船渡高校の野球部出身で、佐々木投手の在学時にコーチとして指導していました。

佐々木投手が第2戦で先発することについて、新沼さんは「世界に通用するんだとみんなに感じさせるようなピッチングを期待したい。もう朗希とは対戦したくないと相手に言わせるほど、活躍してほしい」と話し、エールを送りました。

また2月に大船渡市で発生した大規模な山林火災で、佐々木投手が見舞金や避難所で使われる支援物資の寝具を寄付したことについて、新沼さんは「地元を思ってくれていると感じている。プレッシャーをかけたくはないが、きょうの試合で市民のモチベーションがよりあがるようなピッチングをしてほしいと全員が思っているはず」と話していました。

このほか大船渡市民からも期待の声が聞かれました。今月10日に避難指示が解除された大船渡市三陸町綾里に住む60代の女性は、自身の自宅には被害はなかったものの、親戚や知人の多くが被害を受けたということで「佐々木投手が活躍することが私たちが元気になることにつながります。この地域の人はみんな『前を向いていかないと』と思っています。支援ももらっているので、私たちも頑張ります。緊張していると思いますが、みんなが応援しています。結果はどうあれ、力を出し切ってほしいです」と話していました。