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ドジャース2連勝 大谷が今季1号HR 佐々木は3回1失点【詳しく】
NHK
| 6 jam yang lalu
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3イニングを投げてフォアボール5つ。夢だった大リーグでの初めてのマウンドは、佐々木投手にとって、思い描いていたものとは違った形だったかもしれません。制球が定まらず肩で息をする姿は、昨シーズン、プロ野球のロッテ時代にも見られた「よくない時」の佐々木投手でした。
開幕シリーズに向けて「フォームに再現性を持ってバッターに集中し、自分のピッチングができるかが大事だ」と、佐々木投手は、安定したフォームでのピッチングをテーマのひとつにあげていました。
しかし、2回にフォアボール2つを与えると、3回に初ヒットを打たれたあと3者連続のフォアボールで、押し出しで1点を失いました。テーマに掲げていた“安定したフォーム”で投げ続けることができず、ピッチングの軸となるストレートと、落差のあるスプリットが抜けてストライク率は45％と、コントロールの課題が浮かび上がったのです。
さらに、この試合ではモーションを完全に盗まれた盗塁も2つ許しました。昨シーズン、ロッテでも、1試合に3つの盗塁を許すなど足を絡めた攻撃でリズムを崩されたことがあった佐々木投手。デビュー戦から、大リーグの洗礼を浴びることになったのです。
それでも、試合後の佐々木投手のことばは意外なものでした。
「しばらくなかった“よかったときの感覚”がしっかり戻ってきた」。
最速165キロを誇る代名詞とも呼べるストレートは、昨シーズン、球速が戻らずドジャースに移籍した、この春のキャンプでも序盤はなりを潜めていました。
そこで佐々木投手はフォームの修正に取り組み、本来のストレートを取り戻そうともがき続けてきました。その結果、オープン戦2試合で無失点と結果を残し、つかみとった開幕第2戦の先発。「ウォーミングアップの時からいいフォームで投げられていて手応えを感じていた」と1回は160キロを超えるストレートを連発しました。
鈴木誠也選手の初球には、この日の最速となる161.7キロをマーク。追い込んでから159.8キロで空振り三振を奪い、大きな声をあげました。
試合を振り返った佐々木投手は「コントロールはフォームの微妙なずれが生じてしまったが、それは次に向けて修正していきたい。それ以上に初回にしっかり投げられたことがよかったのかなと思う」と、本来の姿を取り戻すことができた立ち上がりのピッチングへの手応えを口にしました。
佐々木投手に対しロバーツ監督はコントロールの課題を指摘しながらも「シーズンは長いので私たちが彼を必ず守り、成長させられるようにしていきたい」と期待と自信を示しました。
期待と課題のどちらも感じさせる初登板をへて“世界で最も才能のあるピッチャーの1人”と呼ばれる23歳がどう進化していくのか、これからが楽しみになる大リーグデビューとなりました。
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